我々は、制作するメディアを通して、得意先の顧客・ユーザーを得意先の期待以上に動かすことを使命とする。
我々は、常に得意先の顧客・ユーザーの変化を独自に捉え、より効果的な提案を考え、
一歩先を行く企画と事前準備で得意先を牽引する。
我々は、上に掲げる「使命」と「行動」を実践することで、得意先を満足させ続け共に成長し続けることを目標とする。
社名 | 高桑印刷株式会社 |
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設立 | 1962年10月 |
代表取締役 | 高桑正充 |
所在地 | 〒910-0017 福井県福井市文京1丁目19-20 |
電話番号 | 0776-23-6322(代) |
資本金 | 300万円 |
業務内容 | ○集客マーケティング/店舗サインデザイン・広告戦略 ○デザイン・企画・制作/各種広告・カタログ・パンフレット・ポスター・会社案内・のぼり旗・ホームページ等 ○VIプランニング/ロゴタイプ・イメージカラー・キャラクター等 ○各種印刷/名刺・一般帳票伝票・コンピューター用連続伝票 ○パン事業 ○コインランドリー事業 |
「2014年福井市景観賞 まちなみ景観部門奨励賞受賞」「第5回ふるさと福井景観広告賞 優良デザイン部門受賞」
フェニックス通りから東環状線に入ると「高桑印刷」が見える。外壁の白、階段の木、ファサードの開放的なガラス面といった、シンプルな色彩構成に素材のテクスチャーが活かされた清潔感溢れるキャンバス地を思わせる造りである。自然光と蛍光灯で構成された光環境は印刷物のデザインワークにふさわしく、正面階段を登り切って円状にくり抜かれた屋根から天空を眺めるよう誘うのも心憎い。周辺環境に配慮しつつクリエイティブなデザインを追求する熱い想いと暖かな優しさの感じられる建物である。(講評 加藤美子)
福井市の東環状線沿いにある印刷会社。白を基調としてガラス張りが特徴である広告物は、社屋と一体となってデザインされており、素材や色彩、文字サイズの組み合わせが絶妙で非常に洗練された印象である。目立つことを意識しがちな沿道にありながらも、景観への配慮が行き届いた広告物であり、新たに屋外広告物を設置する際、建物や周辺景観との調和を考える上で良い参考となるものである。(講評)
看板のデザインの賞がある、それは何と文化的なことでしょう。
その賞に自社の看板が選ばれたのだから、とても光栄なことです。
“大それた主張を好まず、控えめでシンプルなデザインに”
たったそれだけをカタチにしての受賞は、ちょっと恥ずかしい気もします。
選考時には多くの方から注目を集めた看板かもしれませんが、
弊社の来訪者にとっては、これまでの看板の概念の想像を越えていたようで、
実際は気づかずに通り過ぎてしまうこともあったりするようです。
伝えることを仕事としている会社として、それは失格にも思えるのですが、
もしかして、そもそもデザインというのは、本来そうしたものなのかも知れません。
今から約30数年前の文京1丁目は、染色工場や繊維問屋、食品加工センター、食堂、ガソリンスタンドなど様々な商売のあった「街」。小学生の頃、下校時に道草を食いながら、そんな「商売の風景」を見て、「自分も大人になったら商売をするんだ。」と未来を想い描いた。そんな思い出の地に「印刷会社そして工場」を建設。今度は自分が見られる立場に。建物全体を白を基調とし、ガラス張りによる開放的な空間は、仕事へのやりがいと希望をイメージ。暗くなりがちな北向きの建物を、正面(北側)をガラス張りにし、天窓、南窓から差し込む光を計算して、建物自体はもちろん、周辺をも明るく感じさせるよう工夫。建物のデザインだけでなく、道路から入口階段までのアプローチには木を使用したり、
駐車スペースは従来の白線ではなく、アスファルトに穴を開け、いわだれ草を品種改良した「クラピア」を植樹したり、建物が無機質にならないよう、周辺の住宅と調和がとれるよう工夫。変わったハコモノを建てようと思ったのではなく、それを見た人に、それを見た小中学生に、「どう感じてもらえるか、どう未来を描いてもらえるか。」をテーマに考えたデザイン。自分が未来を想い描いた「文京1丁目」は、今は商売の風景は薄れ、落ち着いた住宅街になり、少し寂しい気もする。先日、就職活動を間近にした知人のお子さんが、この建物を見て、「あんな会社で働きたい。」と言っていたと聞いたときは、少しは「希望を見せられたかな」と思った。